2021.01.22
「おめでとうございます」と産婦人科医に告げられた瞬間、あなたはどのような思いを抱きましたか?「やったー!」「赤ちゃんに会える!」など、その思いはさまざまでしょう。しかし、その喜びと同時に、流産の心配もふと頭をよぎったのではないでしょうか。こちらの記事では、流産の確立や原因をご紹介しています。
妊娠すると、ホルモンバランスの乱れから情緒不安定になることがあり、流産に対する恐怖心が必要以上に大きくなることがあります。
確かに、妊娠中期の安定期に入るまでは胎盤や子宮内部の状態が不安定で、流産しやすい状況にあるのです。
流産する確率は全妊婦さんの約10~20%といわれているため、この数字を見る限りでは、決して低い確率ではないということがわかります。
また、妊婦さんの年齢が高いほど流産の確率が高くなり、20代では10%程度なのに対し、30代では15%、40代ではなんと、50%にまで跳ね上がるのです。
それは、年齢を重ねるごとに卵子の質が変化し、妊婦さんの年齢が高ければ高いほど染色体が不安定になって、胎児に染色体異常が起こりやすくなるからです。
もちろん、染色体異常は卵子の状態だけで決定されるわけではありませんが、卵子の健康状態が不安定になれば、それだけ流産の確立が高くなるということは事実です。
妊娠初期の流産の多くは、胎児に問題があることで起こるといわれていますが、別の原因によって起こることも少なくありません。
雑菌などに風邪では流産のリスクがないといわれていますが、妊婦さんがインフルエンザや風疹のウイルスに感染すると、症状が重症化しやすく流産のリスクも高まるといわれています。
特に風疹ウイルスに感染した場合では、赤ちゃんが先天性風疹症候群を発症しやすくなりますので、細心の注意が必要です。
先天性風疹症候群を発症すると、先天性心疾患や難聴、発育障害など、あらゆる症状が現れることがあります。
ウイルスに感染しないためには、マスクや手洗いで感染予防対策をするのと同時に、予防接種を受けておくことが望ましいでしょう。
なお、インフルエンザワクチンは不活性化ワクチンに分類されているため、妊婦さんでも摂取を受けられますが、風疹ワクチンは生ワクチンのため、妊婦さんは接種できません。
つまり、風疹ウイルスに感染してしまったらどうしようもないということですので、特にこれまで風疹に罹ったことがない方は、十分に注意してくださいね。
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